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定松先生 ブログ

2008/11/19 Updated

定松先生の講演の体験レポート (レポーター:金星麗奈)


平成20年11月15日
平成20年度山口・九州地区数学教育実践研究会
10周年記念特別講演会

最初から漢字いっぱいで、堅苦しいイメージが…という方もご心配なく。
この研究会の会員の皆様の目的はただ一つ、
山口・九州の高校生の数学の学力を今以上にアップさせるため、よりよい数学教育をしていくというものです。
そのシンプルで熱い思いを抱いた先生方の、指導方針の道しるべとしての特別講演でした。

高校現場で一番頭を悩ませているのは、レベルの異なる生徒が一緒の授業を受けているということです。
ひとつの授業で、どうすればすべての生徒のためになる授業ができるのか、
そこに焦点を絞ってお話は進んでいきました。
実際に問題を解きながら、シミュレーションしていったのですが、
同じ問題に対して段階を踏んで内容を掘り下げていき、いろんなレベルに対応する講義は、
数学が全く分からないものの目から見ても素晴らしいわかりやすさと深さでした。
レベルの違う生徒が一緒にいる教室で授業するときは、
真ん中に合わせるというのも、ひとつの方法かもしれません。
ただ、そうするとためになる生徒とならない生徒が出てきます。
ところが先生のやり方だと、限りなくすべての生徒にとって財産になってしまうんです。
It’s a miracle!!

舞台上での定松先生の講義は、ますますリズムに乗って進んでいきます。
その中で、印象に残ったセリフがこれです。
「数学においてはすべてのことが、安易ではいけません。
頭の中ですべてを整理できている。
それが数学の得意な人です。
数学が得意な人というのは、
当たり前のことを、情けないぐらい頭にたたきこんでいる人。
頭がいいわけではないんです。」
ご自分のことを交えておっしゃったのでしょうか?
それでも、これまでの並々ならぬ努力の先で、
たくさんの生徒に「わかる感動」を与えてきたことは真実。
数学で人の心をうつ、頭のよしあしでは語れない才能です。
さて、話を戻しますが、
レベルが高くなればなるほど、問題を見てすぐに手を動かさないのだそうです。
まずするのが、頭の中でのシミュレーション。
問題を見て、どの公式を使うかとかなどの流れをつかんで
どうすれば答えに行きつくかをはじめからわかったうえで、ペンを動かすのだそうです。
ちなみに私は、シミュレーションどころか「n!」という式の!が?でしたが。

『失敗は最大の発見。』
講演の最後はこのテーマに尽きました。
数学は他の教科と違って、点数が努力に比例しない教科。
なぜなのか?
大切なのは、繰り返すことではないのです。
(もちろん、計算の苦手な人・数えて慣れる確率問題となると話は別ですが♪)

「自分はなぜ間違えてしまったのか?」

問題そのものの間違いではなくて、自分の苦手なことを発見することが一番大切なのだそうです!
問題の途中で挫折したらラッキーと思え、(とまではおっしゃいませんでしたが笑)
というくらい、間違いから得るものが大きく、その発見から先でぐんぐん伸びていく。
定松先生自身も、日々向上なのだそうです。
ここはこうしたほうがもっともっとわかりやすいなどなど…
今でも追いつくことができないのに、フェラーリに乗ってどこまで走って行ってしまうおつもりでしょう(笑)


講演の間、マイクなしでもとても通る声が教室中に響き渡っていました。
25年のキャリアをお持ちだとおっしゃる先生。
時間ぴったりにすべてをおさめてしまう無駄のなさ、プロの腕に脱帽でした。
数学の解き方にも、シミュレーションによって無駄を作らない。
先生の公式なのでしょう。
講演にもそれがピタリ当てはまっていました。

講演後の懇親会でも、お酒を前に無料講演していらっしゃいました(笑)
先生方の生徒に対する熱い思いや、現場での生徒の様子も生で聞くことができ、
とても充実した時間でした。
先生方を前に、とてもざっくばらんにお話しできるなんて思えなかったのですが、
皆様優しさとユーモアをお持ちの方ばかりで、楽しい時間を過ごさせていただきました。
生徒のために一生懸命な先生方にも、尊敬の気持ちでいっぱいになりました。

生徒だけの力では、数学の世界はただただ真っ暗な暗闇のなかを歩くようなもの。
そこに先生方がしっかりと明かりをともして、道しるべをつくることが本当に大切なのだと
あらためて感じさせられた一日でした。
先生、とても素晴らしい講演をありがとうございました。


 ファンサイト事務局  金星麗奈


[ファンサイト事務局より]

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